【正しい?】望月先生「IUT理論」に対する反応・少しでも理解するには

2012年、「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 が発表された際、数学界に衝撃が走りました。

京都大学の望月新一(もちづき しんいち)教授によると、「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 によって「ABC予想」を証明できるというのです。

しかしその内容は斬新かつ複雑で、多くの数学者にとって受け入れられませんでした

2020年4月に国際数学専門誌「PRIMS」に掲載されることが決まったものの、いまだに批判する人がいるほどです。

今回は「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 に対する国内外の反応をまとめました。

また、自身でも理論を確認したいという方に向けて書籍やサイトも紹介します。

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」は正しいのかそうではないのか、一度考えてみてください。

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 とは

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 は望月新一(もちづき しんいち)教授が独自の視線で編み出した数学理論です。

2012年8月、自身のブログにて「Inter-universal Teichmuller Theory」と題する論文を発表しました。

論文は四部で構成され、全部合わせて600ページを超えていました。

発表当時に注目を浴びた理由は、数学界最大の謎とも言われる「ABC予想」がついに解き明かされたと噂されたためです。

「ABC予想」は足し算と掛け算の関係についての予想です。

「ABC予想」が正しいとすれば、スピロ予想やフライ予想・ボイタ予想など数多くの予想も成り立つため、数学の世界が一気に広がります。

望月教授の「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」発表が数学界に波紋を呼びました。

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 に対する反応

望月教授が公開した「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」は難解すぎて、最初は誰も理解できませんでした。

世界の名だたる数学者でも分からず、「未来(異世界)から来た論文」と呼ばれていたほどです。

しかし、論文発表から1年を過ぎた頃から「論文を理解した」という数名の研究者が現れました

一人が京都大学 数理解析研究所の山下剛 先生です。

山下先生は「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」を発展する方向性で、望月教授と共同研究をしています。

他にも、

  • 京都大学 数理解析研究所 無限解析研究部門の星 裕一郎 准教授
  • エクセター大学 モハメッド・サイディ氏
  • 東京工業大学 理学院数学系教授 加藤文元 教授
  • ノッティンガム大学  イヴァン・フェセンコ氏

など賛同者が増えていきます。

加えて、関連セミナーが開かれたり、サーベイ(解説原稿)が出版されたりといった地道な活動により理論の正しさが認められていきました。

その結果、2020年4月3日に国際数学専門誌「PRIMS」の特別号に掲載されることが決定しました。

しかしながら、海外では「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」が「でたらめだ」「理解できない」とする数学者も存在します。

  • 米ミシガン大 ジェフリー・ラガリアス教授
  • 仏ソルボンヌ大 ジョゼフ・オステルレ名誉教授(ABC予想の提唱者の1人)

また、2018年フィールズ賞を受賞したペーター・ショルツェ氏も批判しています。

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」は調査(査読)によって正しいと判断されても、未だ認めない人もいるのです。

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 を理解したいなら

 

では、望月教授の「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」とはどういった内容なのでしょうか?

ほとんどの数学者が匙を投げるほど難しいですが、少しでも理解したいと考える方のために書籍とサイトを紹介します。

数学初心者でも大丈夫!?『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 をきっかけに数学に興味を持った人であれば、書籍『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』がおすすめです。

著者は加藤文元 教授、望月教授と議論を重ねてきた理解者の一人です。

数学者ではない一般の人たちにも分かりやすいように解説されています。

望月教授のサイトにて「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 が読める

「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」 を自分も解読してみたいと思うなら、望月教授の発表した論文を確認しましょう。

インターネット上で公開されているため、誰でも読めます。

論文リスト内の「宇宙際Teichmuller理論」にて、7つの論文が並んでいます。(※2020年5月現在)

論文名(「Inter-universal Teichmuller Theory I: Construction of Hodge Theaters.」など)右側の「PDF」リンクをクリックするとPDF形式にて表示されます。

英語で書かれているため、数学の知識とともに英語能力が求められます。

公式サイト:望月新一の論文 

まとめ

京都大学の望月新一(もちづき しんいち)教授の「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」は数学界を揺るがしました。

2012年に論文を発表、「ABC予想」の証明に触れていたもののその内容は難解で、当初は理解されませんでした。

少しづつ「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」について分析され、正しさが伝わり、8年後に国際数学専門誌「PRIMS」に掲載されることとなりました

もし興味があれば『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』や望月教授のサイトを読んでみてください。

正しいか正しくないのか、自分自身の頭で考えるのが大切です。

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