微分積分を発見した数学者であり、万有引力を見つけた物理学者でもあるニュートンは、実は超変人だったと知られています!今回は、ニュートンの変人エピソードや逸話をご紹介します。
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天才数学者・物理学者 ニュートン
ニュートンは、イングランドで生まれた数学者です。「万有引力の法則の発見」「微分積分法の発見」「光のスペクトル分析」はニュートンの三大発見とも呼ばれており、物理学、数学のどちらも大発明をしています。
しかし、その影には「変人だった」「変わり者だった」という逸話も多く残っています。
例えば、ニュートンが生まれて3歳の頃に父親が亡くなって、母親はニュートンを育てるために再婚をすることになります。しかし、ニュートンは母親の再婚に反対し、「再婚するなら家を燃やす!」と宣言したそうです。子どもながらに過激な発言をしていて、そのことで母親と距離を取って生活をするようになりました。祖母に預けられ、母親に会えない寂しい幼少期を過ごしたと言われています。
このように、ニュートンには変人エピソードが多く存在ます。今回は、変人エピソードに注目して、逸話をまとめました。
ニュートンの変人エピソード
(1)食事を取らずに研究に没頭していた
ニュートンは時として研究に没頭するあまり、食事を取らなかったようです。食事を用意されても、それを口にすることはなく、よく遊びに来ていた猫に与えていたそう。食事や酒などには無頓着で、あまり興味がなかった。興味があったのは、数学や物理学といった研究に対してだけ。ある種の変人であったことは確かです。
(2)ベッドの上で1日中動かなかった
ニュートンは研究モードになるとぴくりとも動かず、その場に静止していたそうです。普通、研究をする場合は紙とペンを持つものですが、ニュートンは自分の頭の中で計算や仮説を証明することが多く、それが一通り終わるまでは動かなかったのです。ニュートンは朝目覚めてベッドに座り、それから日が暮れるまでその場を動かずに過ごしていたという目撃情報が多い人物です。
人よりも優れた集中力、そして自分の頭の中で研究を完結させてしまっていたというのが、天才らしいエピソードですよね。
(3)怒りっぽくて権力を求める男
ニュートンは偉大な天才というパーフェクトなイメージがありますが、実は非常に怒りっぽく、権力に人一倍うるさい人間だったのです。母親の再婚を反対したときに家を燃やすとまで怒り狂ったニュートンですが、大型望遠鏡の発明においては、同時期に活躍していた物理学者・フックと先取特権で争っていました。先取特権というのは、先に発明したのは誰かということを証明するもので、公式な場所でどちらが先か答弁する機会が与えられます。ニュートンは大型望遠鏡だけでなく、微分積分法の発見についても、数学者・ライプニッツと先取特権について争いました。
ニュートンは異様に先取特権にこだわり、激しい答弁を繰り広げていたそうです。そして、フックからもライプニッツからも先取特権を奪うことに成功。それから、王立学会の会長の座を、フックから奪うと、今までフックがしてきた研究や功績をすべて燃やすように指示を出していたそうです。王立学会には歴代の会長の肖像画が飾られていたのですが、フックの肖像画だけは捨てられていて、飾られていなかったそうです。それも、ニュートンが指示を出して捨てさせたのです。
(4)大切な計算書を紛失する
地球が真の球状ではなく、楕円形であることはすでに知られていますが、この時代はまだ仮説の段階でした。しかし、ニュートンだけは楕円形であることを計算によって求めることが出来たのです。しかし、証拠を出すように言われると、ニュートンは計算書を紛失しており、結局どうして楕円形なのかはわからず終いとなってしまったのです。
当時は「神の計算書」とまで言われた計算書は、本当に存在していたのか。結局見つからなかったのですが、ニュートンの頭の中にあったのではないかと思ってしまいますよね。
(5)水銀中毒になりながらも錬金術に没頭する
ニュートンは物理学や数学を極めた後、神学や錬金術に没頭します。錬金術には水銀がつきもので、ニュートンは水銀中毒だったことが知られているのです。ニュートンの髪の毛からは水銀が検出されていて、水銀中毒だったことは明らか。
水銀中毒になると、
・イライラする
・神経質になる
・癇癪を起す
という症状が出るようです。怒りっぽいことで知られているニュートンですが、いつから水銀中毒になっていたかは不明です。しかし、ニュートン自身を変わり者に変えたのは、水銀の力もあったのかもしれません。
まとめ
ニュートンは偉大な数学者・物理学者でありながら、怒りっぽく、そして研究以外のことに無頓着だった変人であることがわかっています。天才だからこそ、考えていることが常人ではありえないことが多く、それを証明した計算書をなくしてしまうというところも、ものに執着しない一面が出ているのかもしれません。この時代は数学者も多かったですが、とびぬけてニュートンが評価されているのは、発見したものの先取特権にこだわっていたからともいわれています。
いくらニュートンでも、完全無欠ではないのです。
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